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自由律俳句入門レポート②

「あなたにとって自由律俳句とはなんですか?」という投げかけから始まる。

つくろうとするとつくれない。そんな独特のジレンマをみなさん抱えているようでした。改めて「自由」とはなにか、しばられていないからこそがんじがらめになってしまうなどの悩みがとても新鮮に感じられた回でした。

・おたまじゃくしを追う

・のどを通るはそうめんばかり

・キズよ空気を読め

・酸欠の揺らぎ

・未練の盆 (凛太朗)

・通り過ぎる人と目が合いそうで合わない

・扇風機に見守られながら一句詠む (瀬野)

・りんどうのかけじく 机の上に待機

・駐車場の角で見つけたすいか 夏も終わり (新井)

・花が枯れてゆく

・祖母の御膳を作っている  (坂本)

・孫の横でお昼寝につきあい一休み  (荒川)

・別の色を探してなすのヘタをめくる

・真夏の不登校  (浦岡)

・過ぎ去った僕だけが歴史

・寄り付かれるのは蚊ばかり

・今朝も白い針の雨

・粘りつく畳から戸を開ける (糸井)

・恐山に風車カラカラ回り ねぶたのあと幼子跳ねる ラッセーラー ラッセーラー

・恐山地獄谷 硫黄泉に身体沈める ああゴクラク  (橋本)

・茹で過ぎてくたり からむしの葉

・か細い中の 優しさの芯 (葉波)

・ひと打ちでしとめる快楽(けらく)油虫

・麗しき西瓜に鴉穴をあけ  (谷田)

・ことばの種をひ拾う

・大根ではない冬瓜だった朝  (西川大布団)

・貴重なロッドも捨て駆ける雷鳴

​・雄猫の命をかけて守るべきもの裏の公園 (阿辻)

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