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夜の街を歩く。
住宅の扉は閉ざされている。なんとなくの生活の香りと人の気配だけが寒い空気の中を漂う。

街灯が照らす。何を照らしているのだろう。
昼間の見落とされがちな存在は、街灯というスポットライトを浴びて急に物語を身にまとう。

家でのんびりと週末の疲れをいやす人もいれば、明日の休日を夢見て今夜を謳歌する人もいる。
昼間ひっそりとした建物は謳歌したい人たちを誘い込むように灯りをつけていた。

昼間、輝いていたものが沈み、影が浮かび上がるそんな時間。

僕たちは何を見て日常を過ごしているのだろう。

光なのか、影なのか。
光に浮かび上がったものなのか、ひっそりと影に漂う雰囲気や空気なのか。

 

不思議な夜の時間や風景について自分の撮った写真を手掛かりに考えます。

講師:浦岡雄介

​不定期開催。次回未定

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