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自由律俳句レポート③ 2017年9月16日

​この日は「句会」について西川先生からおはなしいただいた。

・「句会」とはあるイデオロギーを基にした集まりで、結束力が強いが排他的な部分がある。

・自由律にはある種のホスピタリティーがある。旅人を受け入れる、偉人を受け入れる精神。

・結社を乗り越え、友愛でつながっていく会がいい。

・句を、権威をもってさばくのでなく、自由の意思交換がなされる場であること。

今回はいつもと趣向を変え、短冊に1首のみを書き、投票する形をとった。

 

・明日はあるか 今日を鳴く 腹を見せ のたうつ蝉 (橋本)

・泡町3丁目そこにある廃墟(糸井)

・横断歩道 背の低い 4の文字にこんにちは(新井)

・濡れたくなくても雨は降る(西川大布団)

・四季のない日本を 詠み合ふ 読み合ふ(瀬野)

・生き残る策を立てる(阿辻)

・相手の立場に立つと私が奴隷に見えた(りん)

・もう積乱雲にはなれなひ秋旱(葉波)

・こんな僕に養われているメダカ(用務員)

​いつもと違い活発な意見交換がなされた。否定でなく「あと、こうした方がよい」意見も楽しく考えることができ、あっという間に時間が過ぎて行く。

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